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【三浦紘樹起業物語】第3章:オリジナルビジネスって何だ?

大切な事だからちゃんと理解しておこう。
ビジネスっていうのは、手段でしか無いんだよ。

メンターさんとのコンサルティング初期、こんな事を言われました。

ビジネスは手段でしかない?

当時の私は「 解りました。 」と答えるも、その本質は全然理解出来ず、
解ったフリをしていたのは言うまでもありません。

今となって考えられる事は、

ビジネスは、お金を生み出す為の手段。

ビジネスは、世の中を良くする為の手段。
ビジネスは、人を喜ばせる為の手段。
ビジネスは、大切な人を守ってあげる為の手段。

ビジネスは、自分の夢を叶える手段

私も、そう表現出来るようになりました。

成功 = お金

決して、こんな方程式にくくられない。

お金を稼いでも、不幸になる人はたくさんいる。
大切な事は何の為のお金を、どういうカタチで手に入れたか?
この部分だと考えます。

大切な人を喜ばせる為に、ハワイ旅行に連れて行ってあげたい。
その為に必要なお金を確保するための手段がビジネス。

世の中のとある問題を改善したい。
その為には、財団や NPO 団体を創り、世間に実情を知らせていく必要がある。
その設立に必要なお金を生み出すための手段がビジネス。

お金も手段であって、それを得る為のビジネスも手段。
いわば、方法論でしかない。

方法論だからこそ、それを達成する方法は必ず存在する。
そして、その方法を知っている人も、それが遂行出来る人も世の中に絶対にいる。

今となれば、私なりにこんな見解も話す事が出来るようになりました。
ですが、この考え方が出来るようになるのも、もう少し先のおはなし・・・

さて、貯金の全てを使い果たし、
超大物と個人コンサル契約を結んだ私がどうなったか?

ここは結論からお話しましょう。

到底、成功と言えるような結果は出せませんでした。

むしろ、失敗です。

なぜならば、私は契約期間の満期を待たず、
個人コンサルティングから、ドロップアウトしたのです。

貯金を全て使い果たし、決死の覚悟で結んだ契約を
1年の契約終了前に、自ら身を退く決断をしてしまった訳です。

  損失額 200 万円

結果的に見れば、損失なのでしょう。

ですが、この時の経験が今の私の中でも活きている、
大きなターニングポイントになった事は事実です。

メンターさんとのビジネス方針は、

プラットフォーム ビジネスではなく、
オリジナルビジネスの構築を目的として進もう。

自分にしか出来ないビジネスモデルを創ろう!

ヤフオク、アフィリエイト、ブログ、メルマガ、という様に、
誰かが仕組みを構築してくれたビジネスモデルで結果を求めるのではなく、
他の人が真似し難い、自らの強み(USP)を活かしたビジネスモデルの構築。

ヤフオク、アフィリエイト、ブログ、メルマガ、
どれも結果を出せなかった私が、オリジナルビジネスの構築・・・・

正直、出来る気はしませんでした(汗)

ですが、契約金を支払ってしまった以上、
後戻りが出来なくなっている現実がここにはあり、

私は腹をくくります。

まずは、この人の言う事を全てやってみよう!

ゴチャゴチャ考えるのではなく、言われた事を素直にやろう。
やった先にある結果を見ながら、問題点を考えるようにして行こう。

『 紘樹は何が得意なの? 』

メンターさんの問いに、しばらく黙った私は、こう答えます。

「 ゴルフです。アマチュアの大会でもチャンピオンになりましたし、
プロゴルファーにはもちろん勝てませんけど・・・ゴルフなら。」

『 OK!じゃあゴルフで 』

そんな簡単に私の未来を左右する決断をして良いのか!?
ちょっとビックリしながら、ちょっとだけムカつきながら、
でも、その一言で私はホッとしました。

ブログやメルマガのように、自分でも解らない分野よりも、
ゴルフ場で働いているし、キャディのバイトもしていました。

ゴルフの知識ならば、多少、普通の人よりはある事も自覚していたからです。

メンターさんは次にこんな解説をしてくれます。

■ビジネスにおける重要な3つの要素

「売るモノ」「売る場所」「売り方」

「売るモノ」

まずは、売るモノを見つけよう。
お客さんからお金を頂くでも良いし、広告収入でも良い。

売るモノというのは、キャッシュポイントを見定める事。
何をすれば、どういうカタチで誰から(何処から)お金が入って来るのか?
この部分を考えよう。

「売る場所」

自分のキラーコンテンツはどこに作るのか?
商品を売るのか?サービスを売るのか?

それは、何を作ったら良いのか?
どこに人を集めれば、その目的は達成されるのか?

「売り方」

どうやって、セールスを行うか?
どういうマーケティング戦略を組むか?

どういう人達を何処からどうやって集客するか?
ブログやメルマガは、この部分で必要な事。いわばツールでしかない。

ビジネスにおける基本の部分をマンツーマンで教わりながら、
私は徐々に、勉強から行動に意志をシフトさせて行きます。

時は2010年
この年は、ネットの世界でも、とある媒体が注目され始めた年です。

Facebook

商品やサービスも決まっていなかった私ですが、
そんな私にメンターさんは、こう言います。

『 ならば、先に媒体(メディア)を作ってしまおう!』

私はFacebookで、ゴルフ好きが集まるコミュニティを開設しました。

時代は Facebook創世記、今では考えられませんが、
ゴルフ好きの集まるコミュニティが、私の他に1つしかありません。

私は、知らないウチに、Facebookにおけるゴルフコミュニティの
オーナーになっていました。(しかも、けっこうな先駆者です。)

コミュニティの人数は日増しに増え、
あっという間に 5000 人以上になりました。

「 Facebook ってすげぇ・・・ 」

そのコミュニティにゴルフのニュースやツアーの結果などを、
配信していく事が私の仕事。

収益は、もちろん 0 円 です。

そんな時、コメントのやり取りで、
スイングについて語っている人達がいました。

これだ!

これが世間で言うところの「ニーズ」と呼ばれるモノだ!!
ゴルフをやる人達の共通目標。

上手くなりたい!

ドライバーを遠くに飛ばしたい!

アプローチで近くに寄せられるようになりたい!

パットが 1 回で入れられるようになりたい!

 

◎ゴルフユーザーが上手くなるための何か?

これが、自分の売るモノであり、サービスになれば良いんだ!

そこからは毎日リサーチの日々、
そして、とある商品と出会います。

オーストラリアのレッスンプロが開発した、ゴルフスイングの練習器具。
私は熱意のみで、そのレッスンプロにメールを送ります。

あなたの商品を日本で売らせてくれませんか?

もちろん、英語など出来ません。
翻訳ソフトを駆使し、何度かメールのやり取りをする中で、
どうにかこうにか熱意が伝わったらしく、

日本での独占販売権を獲得する事に成功します。

『 GOOD JOB! 頑張ったね。 』

メンターさんは、私を褒めてくれました。

売るモノが見つかった。集客の媒体はもっている。

後は「売る場所」を作ればどんどん売れるぞ!

簡易的なネットショップを作成し、私は販売をスタート。

時代は Youtubeも盛り上がりを見せ始めた時期でもありました。
練習器具の使い方動画を作成し、販売ページに載せる。

売れない・・・・ なぜだ?

改善を繰り返す。

新規にゴルフユーザーを集客するため、Youtube には器具を使わないで出来る、
スイングの練習方法などもアップし、販売ページへ誘導する。

売れない・・・ どういう事だ!?

そんなこんな頭を抱えている中でも、私は積極的に手を動かし続けました。
そんな時、とある人と出会う事になります。

後に、共に会社を創業し、
現在でも、私の運営する会社の共同代表である 竹内 雄一郎君

竹内君は、愛知県のゴルフ練習場で、レッスンプロとして働くナイスガイ。
ベビーフェイスの爽やかイケメンだ。

ちょうどそのころ、メンターさんから、
ビジネスパートナーを探す事を指示されていた事もあり、
私は竹内君にこんな提案をします。

「竹内さん、私と一緒にビジネスをやりませんか?」

Facebook でそれなりに人数の確保が出来たゴルフコミュニティを運営していた為、
竹内君は快く了承をしてくれました。

私は、今現在の自分の環境を竹内君に全て話し、
なぜ?練習器具が売れないのか?の解明に入った。

「三浦さん、たぶんだけど・・・これは、なかなか売れないと思うよ。」

竹内君は少々困惑した顔で私に言う。

なぜだ!?

日本独占販売権も獲得した商品なのに!?

そして、竹内君は、私にトドメの一発を繰り出す。

「だって、ダサいもん」

・・・・ 盲点だった。

確かに、この練習器具はダサい。

なんか、「イトノコギリ」の先に棒をくっ付けたような形状をしている。
理屈は利に叶う。この練習器具でスイングの軌道は修正出来るはず。

「上手くなりたい。」

というユーザー願望を叶える事の出来る商品である事に間違いない。
でも、私も心の何処かで気付いていた。

確かにダサい。

でも、ユーザーの願望を叶える為に、格好などは二の次。
そんな体育会系のノリが私にあったのは確かで、
「ゴルフはカッコイイ大人のスポーツ。」という部分を、
見て見ぬふりをしていたのも否めない。

結果、その後2人で試行錯誤し、販売戦略の修正改善をするも
20 個程度の販売成約。

総利益4万円程度。

これが、私の初オリジナルビジネスの結果だった。

第 3 章 教訓

私は契約金200万円という金額を支払った時に、とあるスイッチが入りました。
それは、インプットを重視するのではなく、行動する事を重視する事。

学びは行動の中からの方が効率良く出来る。必要な事を必要なタイミングで、
経験・勉強する事が出来るため、勉強してから行動ではなく、
「まずは行動する。」これは、現在でも私の信念です。

怖いのははじめだけ。
行動の先にある要素の方が、遥かに自分を成長させてくれるはずです。

◎自分の好きな事、得意な事でビジネスを始める事は出来る。
自分に足りないものを日々模索するのではなく、
自分の強み(USP)を活かした戦略プランは無いか?
自分で思いつかないのなら、一緒に考えてくれる誰か?は居ないか?

◎ビジネスにおける重要な 3 つの要素
「売るモノ」「売る場所」「売り方」

◎ネット事業においては、媒体(メディア)を先に準備する事も、
成功への近道になる。
どうしても売るモノが見つからない場合、人が集まる媒体を作る事を、
先にやっても良い。

◎ターゲットユーザーのニーズに気付こう。
ニーズの先に「買い物」がある。
ユーザーは自分にとって必要だと思う商品・サービスにしか、お金を使わない。

◎パートナーを探そう。
1 人の頭では考えられる事も、やれる事にも限界がある。
自分以外の誰かの意見を取り入れる事で、ビジネスは加速する。

第4章につづく